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天からの声 ~ファゴット 小武内茜:音の葉の夕べ(7/10)~ 

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天からの声

というと、なんだかスピリチュアルな感じがしますが、

この、「天からの声」というのは、
実は、かのベートーヴェンが
ファゴットを形容したときに用いた言葉らしいのです。

それも、「聖なる」や「きれいな」ということに増して、
どうやってこんな音が出るのかわからない、
という「不可思議さ」に対して。


ファゴット




今回の音の葉の夕べでは、
そんな「不思議な音色」を奏でる楽器、
ファゴットの奏者、小武内茜さんをお迎えします。


ファゴットという楽器
長い管を二つ折りにした形状の木管楽器で、
オーケストラでは、低音域を支える、必須の存在。
更には、140cmほどの高さで、オケの中央部分に陣取り、
物理的にも存在感があるのですが、
知名度はそれほど高くありません

小武内さん自身も、
「地味な楽器なんですよ。」とおっしゃいます。

現在プロオケで活躍する奏者の人も
「自ら進んでファゴットを始めたわけではない」
という人が多いようです。


小武内さんも、
中学時代、吹奏楽部に入り、
サックスをやりたいなと思っていたところ
ある先輩が近づいてきて、
「ちょっと吹いてみてよ」と一言。
吹いてみると、
「わぁ、上手!! うん。ファゴットいいと思うよ!!」とベタ褒め!

結局、先生のすすめもあり、ファゴットを手にすることに…
その後の中学3年間は腑に落ちないまま、
ファゴットを演奏していたと言います。


ただ、高校でソロとしての演奏をはじめ、
そして同時に、オーケストラに参加することで、
次第にファゴットの魅力に気づいていったと、小武内さんは言います。

それは、ファゴットが放つ音色に加え、
オーケストラにおいて、
ファゴットが"欠かせない理由"が少しずつ、
わかってきたからかもしれないですと、
当時を振り返りながら教えてくれました。



現代に続くオーケストラの形の黎明であるバロック時代
既に、ファゴットはオーケストラの楽器編成に
組み込まれていました。

この時期から今まで、
変わらずにオーケストラの中に存在しているという事実が
ファゴットが欠かせないことを示す一番の証左かもしれません。


バロック バスーン


今回、演奏してくださる曲の中には、
めずらしいファゴットのソロの曲
(Willson Osborne "Rhapsody for Bassoon")
交響曲のファゴットのパート部分を弾いてくださる曲
(ベートーヴェン 交響曲 第7番)
もあります。

ファゴットとはなんぞや、というところから、
知られざるファゴットの魅力まで。
その音色を聞きながら、ご一緒に探ってみませんか。



音の葉の夕べ
~ファゴット:小武内茜さんをお迎えして~


日時: 2014710日(木) 19:30~20:30
参加費: 2,000円(ワンドリンク込み)
  *地域通貨ぶんじ、100ぶんじお使いいただけます。
定員: 15名
進行役:今田 順
お申込み: 店頭、または、メールかお電話にてご予約を承ります。
info[at]kurumed.jp / 042-401-0321(9:00~23:00までOK)



小武内茜さん


小武内茜さん

新潟県燕市出身
新潟県立新潟中央高等学校音楽科卒業、武蔵野音楽大学器楽学科卒業。
平成23年度武蔵野音楽大学卒業演奏会に出演。
2012年11月、ファゴット奏者マルコ・ポスティンゲル氏マスタークラス受講。
2013年3月小澤征爾音楽塾オーケストラ・プロジェクトⅡに参加。
サイトウ・キネン・フェスティバル・松本に参加。
ファゴットを西川高司、故山本茂夫、伊達博、岡崎耕治の各氏に、
室内楽を岡崎耕治、吉岡アカリの各氏に師事。
現在東京都・新潟県を中心に演奏活動を行う他、後進の指導にあたる。


おんぷ好きな曲

ボロディン/弦楽4重奏曲第2番

どんな気持ちの時でもこの曲を聞くと、田舎の田畑が思い浮かび心がスッと軽くなります。
ボロディンの日曜音楽家と言う面が、自由に、自然に、狙ってない音楽で見受けられます。
良い事があった時、ワクワクしてる時、悲しい時、余裕がない時、どんな場面でも寄り添ってくれます。
是非聞いてみてください。


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