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「ジプシー音楽」の夕べ(9.12)──ヴァイオリニスト佐藤奈美さんをお迎えして

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どうもこんにちは。スタッフのいまだです。
2012年11月から続けてまいりました「音の葉の夕べ」音譜
毎回、音楽と1杯のコーヒー(ハーブティーもあります)とともに、
音楽や演奏家の舞台裏をご紹介して参ります。

7月からは月1回の開催とさせていただいておりますが
9月の会は、9月12日
ヴァイオリニストの佐藤奈美さんをお迎えします。

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今回のテーマは
ジプシー*音楽

佐藤さんがクラシックにおける「ジプシー音楽」という曲のジャンルを
まだご自身で意識されていなかったとき。
「この曲なんか気になるなぁ。好きだなぁ。」と思い調べてみると
「あれもジプシー音楽」「これもジプシー音楽!」ということが度々あったそうなのです。

それらの曲から受ける共通の印象を伺うと
「どの曲も芯を感じるんです」という答えが。

ジプシー音楽というと、オペラ『カルメン』のカルメンのような
情熱的なイメージが頭に浮かびますが、それはどうやら一面的なもののよう。

ーーー
「ジプシー」というのは、ヨーロッパで生活している移動型民族の総称。
もちろん、ひとくくりにして語る事は出来ませんが、
彼らは国家を持たないためか、家族という集団の単位を非常に大事にするようです。

また、自然と寄り添い、移動を繰り返し、暮らしているために
その暮らしぶりはとてもシンプルだと評されます。

そして、彼らが最も大事にしているのが「自由」という概念。
「今をより自由に生きること」を大切にしているとも言えるかもしれません。

こうしたジプシーの人達の信念とも呼べるものが
ジプシー自身によって音楽に表現され、
ブラームスら作曲家らによってクラシック音楽に表現され、
それを佐藤さんが「芯」として感じ取られたのかもしれません。


今回の演奏では、そんな「芯」の部分を表現したいとおっしゃってくれた佐藤さん。
聴く側の自分はすごく楽しみであると同時に、「芯」の部分を感じるには
自分の度量も問われているようで、ちょっとドキドキもしています:-)

当日は、
ブラームス『ハンガリー舞曲』
サラサーテ『ツィゴイネルワイゼン』
などを演奏していただく予定です。

佐藤さんが奏でるジプシー音楽と共に過ごす夜のひととき
どうぞ、ご一緒に。

日時: 2013912日(木) 19:30~21:00
参加費: 1,000円(ワンドリンク込み) 地域通貨ぶんじ、使えます。
定員: 15名
お申込み: メールかお電話にてご予約を承ります。
info[at]kurumed.jp / 042-401-0321(9時~23時までOK)



バイオリン2ヴァイオリン:佐藤奈美(さとう・なみ)


$クルミドコーヒーのブログ-音の葉 佐藤奈美さん2














おんぷ好きな曲
モンティ 「チャルダッシュ(特に前半部分)」
ずっと考えて、結局チャルダッシュに落ち着きました…。
土臭く、深く、男性的な音が、私は大好きなんだ!と、再確認出来る、
ずっと弾き続けたい名曲。


おんぷプロフィール
3歳よりヴァイオリンを始める。
国立音楽大学演奏学科ヴァイオリン専攻卒業。
同室内楽コース修了。
第81回ソロ・室内楽演奏会、卒業演奏会に出演。
第9回日本演奏家コンクール協会賞受賞。
これまでにヴァイオリンを守岡輝、荒井雅至、
室内楽を徳永二男、漆原啓子の各氏に師事。
ソロ、室内楽、オーケストラ、レコーディング、音楽番組、
また邦楽や中国楽器との共演など、ジャンルを問わず幅広く活動を行っている。



■□
*「ジプシー」という言葉が使われる事に不快な想いをした方がいたかもしれません。
「ジプシー」という言葉は1971年の第1回「ロマ国際会議」にて
これまで人種差別的に使われる事もあった「ジプシー」という呼称が否定され、
「今日から我々はロマである」と宣言されて以降、日本でも使用が自粛されてきました。
ただし、音楽の標題として「ジプシー」という言葉が使われているものには
差別の意識はないとされるため、そのまま使われることが多く、今回のブログの記事も
こういった判断から、そのまま「ジプシー」という表記を行いました。


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