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Channel: クルミドコーヒーのブログ
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日常と劇場とか

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こんばんは。

スタッフのたかいです。

 

カフェに立っていると、

本当に色々な人がいる、色々なスタッフもいるなと思います。

 

ただ、ふとじっくり見入ってみると、

とんでもなく、ごちゃ混ぜな場所になっているかというと、

案外そうでもないのかなと思ってみたりもします。

 

 

日々、お店にいて、僕が嬉しいことは、

またお店に来てくれている人がいること。です。

 

特に、特別な会話を交わしたわけでもなく、

同じような時間にきて、

コーヒーを1杯頼み、

今日も帰っていく。

 

そのうち、お互いをなんとなく認識しながらも、

今日も迎えて、

過ごしてもらい、

見送る。

 

そこに言葉はあっても、なくても、

なんとなくここを”居場所”と思ってくれて、

ただ繰り返し、来てくれている。

(という、日常があり)

 

そのうち物静かそうなあの人が、

賑やかなあの人に絡まれちゃったりなんだりして。

(なんて、劇場みたい)

 

見た目が違っていても、

性格や性質が違っていても、

案外、根っこは繋がっているような気がしています。

 

 

他にも、いいなぁと思うことがあります。

 

カフェにいて、

なぜか、ふとした会話の中で、

お互いの少しだけ深いところに触れられた時。

 

小さかった頃のこと。大切にしているモノや、コト。

働くことや社会について、モヤモヤ思っていること。

 

そういう、普段だったら、

真面目っぽい、恥ずかしくて言えないようなことも、

自分を小さくしてしまうでもなく、

大きく見せようとしてるでもなく、

素直で等身大の自分でいられる時間、空間。

 

カフェがそんな場所であったらいいなと思います。

 

 

ー「オレたち、なんでこんなことやってんだっけ?」

 

その答えになっているのか、なってないのかわからないのですが、

自然体に、肩肘張らずにいうと、

「続けるためにやっている」

のじゃないかな、と思ってみたりします。

 

カフェがあって、

店員(スタッフ)とお客さんが日々ここにいる。

そこでは、それぞれの日常があり、劇場がある。

なんだかはっきりとはよくわからないものだけど、なくなったらお互いにとっても困る。(気がする。)

 

かつてはお客さんであり、今は店員の僕ですが、

変わらずにあるのは、

カフェという場を、

なんだか、とても有難くて、でも誰かの手がなくては生き続けられない、

植物のようなものを、枯らさずに育て続けたいということです。

 

お店は10年目、

50年続くお店、という目標まで、あと40年。

 

たくさんの方の手とともに育てていければ

なんて、思っています。


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